マンションの屋上防水改修工事に「25年」の長期保証が付帯する理由
2024/12/06
突然ですが、あなたは持ち家派ですか? それとも賃貸派ですか?
「住宅すごろく」という言葉も、今や死語と化してしまいました。以前は、賃貸マンション⇒分譲マンション⇒より広めの分譲マンション、そして最後に庭付きの一戸建てで「あがり」というのが、マイホームの夢でした。
では、最近はどうなのでしょう?
今年公表された「土地白書」によれば、「土地・建物を両方所有したい」という持ち家派は79.8%。一方、「借家でも構わない」と回答した割合は、たったの12.5%です。持ち家派が12年ぶりに8割を切ったようですが、その差はまだ歴然としています。
90年代のバブル崩壊以降、わが国の地価は全国的にほぼ一貫して下がり続け、今やバブル以前の水準すら下回っています。 なのに、どうしてここまで持ち家派が多いのでしょう?
白書では、意識調査として、「土地は預貯金や株式に比べて有利な資産と思うか」という問いかけもしています。これに対する回答は「そう思う」が過去最低の32.9%でした。ちなみに「そう思わない」が37%で、4年連続で上回っています。
となると、持ち家派は必ずしも経済的なメリットを求めているわけではないことになります。いわば、「マイカーを持つ」ことと同様の感覚で、マイホームを求めていると解釈したほうがよさそうです。
ちまたでは、今ちょっとしたマンションブームも起きているようですが、その理由も、どうやら将来の値上がり期待からというわけではないのでしょう。
むしろ、史上稀に見る超低金利時代の終焉を見越した、金利の先高感から来ているのではないでしょうか。
上の表(出典:All About記事)を見てください。例えば、3,000万円の住宅ローン(35年元利均等返済)を組んだ場合、金利が1%上昇すると、総支払金額が2割以上(600万~700万円)増える計算になります。これを毎月の負担に置き換えると、15,000円前後の負担増です。決して小さくありません。
ただ、将来の負担増を避けようとして多くの人が同じ行動を一斉にとったせいか、皮肉にもマンション価格は目下のところ上昇の兆しが見られます。やはり単純に損得計算ができないところが、ホントに悩ましい…。
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