オートロックでも隙だらけ!マンションの防犯で最も有効な対策とは?

9月11日付のライブドアニュースに、「オートロックでも、防犯カメラでも、警備会社でもない…犯罪者が最も嫌がる「マンションの入り口」の共通点」と題した記事が掲載されていました。

<参考記事>

news.livedoor.com

本記事の要約は以下の通りです。

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■ マンションのオートロックを過信してはいけない。業者を騙られると、住民自らが建物内に招き入れてしまうからだ。

■ マンションの設備点検や修理は、必ず事前に連絡があるはずだが、「怪しい」と感じても「業者コスプレ」の相手をシャットアウトするのは難しい。

■ 警戒してロックを解除しない住民もいるかもしれない。ただ、誰かが解除するまで、犯罪者側はインターホンを鳴らし続ければいい。

■ オートロックを解除させなくても、住民の出入りに合わせてマンション内に侵入する「共連れ」という方法もある。
スマホをいじりながらエントランスに留まっている人物がいたら要注意だ。オートロックを解除したら、さりげなくついてきて建物内に入るつもりかもしれない。

■ 怪しい人物と遭遇したら、いったん、駐車場や駐輪場に戻ってタイミングをずらすか、あえて挨拶をしてみる。よからぬ企みをしている人物なら、そそくさとその場から立ち去るだろう。

■ マンションの防犯上、特に注意が必要なのが「大規模修繕工事」だ。プロの空き巣は、雨樋やわずかな凹凸を利用して9階や10階の部屋にも侵入する。
■ 大規模修繕時には、建物全体を覆うネットと、内側には組み立てられた足場がある。ネットは外部からの視線を遮断し、侵入には最適な「足場」まであるので、まさに「入りやすくて見えにくい場所」で空き巣には打ってつけだ。

■ 分譲マンションの場合、管理人が駐在しているケースが多く、管理人室はオートロックのドアの手前、来訪者が押すインターホンと同じ空間にあることが多い。この位置関係は、管理人が内部と外部を隔てる「敷居」的な存在になっている。

■ 外部の人間がマンション内に入るには、「オートロック・防犯カメラ・管理人」という3つのチェックをパスしなくてはいけないが、中でも「管理人」は厄介な存在だ。
■ 宅配業者を装っても、専用車で乗り付けていない時点で管理人には見破られてしまう。それらしい作業服を着たところで、工事・点検のスケジュールをもれなく把握している管理人の目はごまかすことはできない。

■ 「共連れ」でオートロックを突破しようにも途中で呼び止められる可能性もある。管理人の存在は防犯効果抜群だ。ベテランの管理人は住民の顔や名前を把握していので、建物内で「見慣れない顔」に出会うと、「どなたの部屋をお探しですか?」とさりげなく声をかけ牽制してくれる。
住民同士で日頃の挨拶を習慣化しておくことも防犯には欠かせない。小さなコミュニケーションでも、積み重ねることで「同じマンションの住民=防犯上の仲間」という連帯感が醸成される。

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今年8月に発生した、マンションのエレベーター内での殺人事件を受けて、顧問先のマンションでも防犯対策について議論がありました。

 

上記の記事でも紹介されているように、「共連れ」を阻止する役割として、管理人の存在は重要という意見が出ていました。

 

 

理事会では、「管理人が目を合わせてくれないと、防犯対策にならない」という意見も挙がり、管理人に積極的にコミュニケーションをとるよう指導してもらうことになりました。

 

ただ、午前中しかいない、週に3、4日しか出勤しないなど、管理人がいつも駐在するマンションが多いわけではありません。

 

また、いまや必須アイテムの防犯カメラが、文字どおり犯罪を抑止してくれるわけでもありません。

 

やはり住民同士が挨拶を交わす習慣を維持することで、外部の不審者を見分けるチェック能力を果たすのが理想的です。

 

そのためには、防災訓練を定期的に開催したり、マンション内で「防犯のための挨拶キャンペーン」を展開するなど、日頃から「顔見知り」の関係を増やすことが大切です。

 

こうした関係性は、大規模災害の発生時にもきっと我が身を助けるものになると思います。

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村上 智史

村上 智史

株式会社マンション管理見直し本舗代表取締役・All About マンション管理士ガイド。早稲田大学卒業後、三井不動産に入社。土地オーナーとの共同事業、ビル賃貸事業、Jリート(不動産投資信託)の立ち上げに従事した後2013年3月退職。2013年5月 『あなたの資産を守る!マンション管理見直しの極意』(自由国民社刊)を上梓。無関心な住人の多いマンション管理組合が潜在的に抱えるリスクを解消し、長期にわたって資産価値を維持できるソリューションを提供することで、「豊かなマンションライフ」の実現を目指しています。

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