マンション管理費の長期滞納問題、知っておくべき解決方法と事前の対策
2024/07/05
ここ最近、新築マンションの間取りである変化が起こっていることに気が付いた人はいるでしょうか。私たち日本人の暮らしの中で、昔から“あたりまえ”のようにあった、アノ部屋がなくなりつつあるのです。
アノ部屋とは、ずばり和室です。特に都市部に建つ新築マンションでは、和室はその役割を終えたかのように採用されることが少なくなってしまいました。郊外型や地方の新築ファミリーマンションではもしかしてまだ名残があるかもしれませんが、それでも今では和室のある間取りを探すのはかなり難しいでしょう。
首都圏の新築分譲マンションで2010年ごろから採用されなくなったという和室。その理由を推察してみましょう。2020年の東京オリンピックに向けて、首都圏の新築マンション価格はここ数年ジリジリと上昇傾向にあります。株式会社不動産経済研究所が発表した首都圏マンション市場動向≪2016年のまとめ≫によると、2016年のマンション平均価格は5490万円。4年ぶりに平均価格がダウンしたものの、㎡価格は1.8%上昇の79.3万円とのこと。
㎡単価が上がっているのに一戸当たりの平均単価が下がったということは、ざっくりですが一戸当たりの専有面積が小さくなっている、と言えると思います。
そのような傾向があるなか、昔から来客があったときに泊める部屋(予備室)としての役割を果たしていた和室がまず姿を消してしまったと考えてよいでしょう。つまり、もう都市部のマンションではゆとりの空間をもつ余裕がなくなってしまい、その分を寝室や子ども室など、必要最低限のその他の部屋に配分していると考えられます。
各住戸に予備室としての和室がなくなってしまった代わりに、最近よく見かけるようになったのがゲストルームの採用です。ゲストルームはマンションの住人が必要な時に借りられる共用施設で、お客様が宿泊することができます。
最近では、大規模マンションを中心にゲストルームを備えたマンションは増えており、眺めの良い高層階に設けたり、まるでホテルのようなラグジュアリーな空間にしたりと工夫をすることで、宿泊客にも喜ばれるなど、人気のある共用施設となっています。
ある意味「普段あまり使わない空間をマンションの住人どうしでシェアして使えばよい」という考え方はとても理にかなっていると思います。同じ考え方で、マイカーを持たずに必要な時だけマンションが保有する車を借りるカーシェアリングなども人気が出ているようです。
大勢でシェアすることで個人の負担は少なくなり、それでいて個人で持つよりより便利で非日常的な楽しみ方ができるということ、大きな目で見れば省エネ効果もあり、地球環境にもよさそうだ…となれば、これからもその流れは広がっていくでしょう。
新築分譲マンションから和室が消えた、でもどうしても和室が欲しい!と考える人もいますよね。マンションによっては、オプションとして費用はかかるかもしれませんが、洋室を和室に変えてくれるサービスがある物件もあります。今、子育て世代を中心に和室の良さが見直されていることもあり、もし希望される方はモデルルームで問い合わせをしてみてください。
【参考】株式会社不動産経済研究所
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