マンション保険の「見直し」で保険料を4割超削減できたワケ
2026/01/05

都内の顧問先マンション(築25年目)では、現在専有部の給湯管を銅管から樹脂管(架橋ポリエチレン管)に更新するキャンペーンを展開しています。
きっかけは、2022年12月に発生した漏水事故です。
2階住戸の天井部からの漏水が発生したため、調査した結果、直上の3階居室の床下にある給湯管にピンホールが発生し、そこから漏水したものと特定できました。
(詳細は、下記記事参照)
その後、他の複数の住戸を対象に、室内の給湯管をファイバースコープで調査したところ、5段階評価の劣化度はワーストの「5」で、「早急に更新もしくは改修が必要な、緊急性が高い状態」と診断されました。
このマンションのように、銅管製の給湯管が経年劣化し、ピンホール状の穴が空くことで漏水が発生するのは「マンションあるある問題」の一つです。
ただ、銅管のピンホール問題は、以下の3つの理由でとても厄介です。
①有効な予防対策が無く、漏水が発生の都度、対象箇所を探して一部撤去・交換という古典的な対策しかない。(下記参照)
<銅管からの漏水発生時>

<樹脂管への交換後>

②給湯管が「専有部」に該当するため、管理組合の修繕対象として検討しづらい。
③漏水が発生する都度、被害住戸の原状復旧工事費用を弁償するため、組合で加入している「個人賠償責任保険」を適用すると、次回の引き受け保険料が高騰する、もしくは契約の更新自体を断られる可能性がある。
当初は、銅管のまま延命させる「更生工事」を提案している業者に相談しましたが、住戸の構造上の問題から断念せざるを得なくなり、耐久性の高い「樹脂管」への更新を推奨することになりました。
その後、管理会社に配管業者を紹介してもらい、複数住戸からの受注がある場合は値引きを受けられるプランを提案を受けることができたので、チラシを配布のうえ各住戸の相談会も開催しました。(工事費用は、@90〜@100万円弱)
その結果、全39戸のうち給湯管の更新工事を完了した、もしく近く更新予定の住戸は、「14戸」になりました。(この他、現在検討中は「3戸」)
まだ、実施率は全体の3分の1に過ぎませんが、当面は50%を目指し、他の住戸での施工事例を紹介しながら未実施の住戸にも検討を促すことになりました。
また、今後は漏水リスクの高い銅管の給湯管から漏水が発生した場合、加害者個人で加入する賠償責任保険を活用していただくようルールを明確化することになりました。
<参考記事>
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