マンション管理組合に管理会社のリプレイスを勧めたワケ
2025/02/10
「どんなシステムキッチンを使っているか」は、今やマンションを選ぶときの決め手のひとつになっています。実際に「〇〇メーカーのキッチンだったからこのマンションに決めた」という人もいますし、反対に「他の部分は気に入っているけれどキッチンが気に入らなくて迷っている」という人もいます。
では、具体的にキッチンのどこが気になるのでしょうか。
キッチンで気になることに、まずは「面台(めんだい)の素材」があります。面台とは、キッチンではカウンタートップ、もしくは天板のことを指します。
面台の素材がステンレスなのか、人工大理石なのか、これは大きなテーマです。最近ではそこに天然石も加わって、ますます購入者の頭を悩ましているようです。
そこでその3つの素材のメリット・デメリットをまとめてみました。
ステンレスとは鉄(Fe)を主成分(50%以上)とし、クロム(Cr)を10.5%以上含むさびにくい合金のことで、耐食性、耐熱性、強度などに優れ、加工がしやすいという特徴があります。
ステンレス製のキッチンは、金属独特のシャープなデザイン、熱い鍋を置いても大丈夫という安心感、お手入れのしやすさから、本格的なお料理をする人に向いているでしょう。
人工大理石は樹脂を主成分とした人工の素材で、さまざまなカラーのものから天然の大理石に模したものまであり、キッチンでは大理石の代用品として広く使われています。
人造大理石は粉砕した大理石をセメントや樹脂で固めたもので、マーブル(大理石)柄となります。耐久性、メンテナンス性に優れ、加工性が良いためさまざまなデザインや形状が可能です。ステンレスに比べあたたか味があり、明るいキッチンになります。
差別化を図るために高級物件で採用されています。大理石や御影石などが採用され、本物の石の色や模様の美しさ、重厚感、高級感は何物にも代えがたいでしょう。人目に触れるオープンキッチンなどで採用すると見栄えがします。天板でパイ生地やパンをこねるのに最適です。
一方、天然石なので重く、加工も容易ではないため、高価です。硬いため、お皿やグラスなどを落とすと割れてしまう可能性もあります。
人工大理石と比べ変色もしやすく、こまめにメンテナンスができる人に向くでしょう。
これまで見てきたマンションのモデルルームで一番多かったのは、白色もしくは御影石に模した模様の人工大理石の天板+ステンレス製シンクという組み合わせです。
人工大理石の天板なら、少々ズボラにしていても汚れにくく、天板部分にはつなぎ目がなくお掃除もしやすいので、どんな人にも向くと言えます。人工大理石とステンレスのつなぎ目の目地にカビが出やすいのが気になるところです。
結局、どの素材のキッチンが良いかというと「好み」のものを選ぶのが一番でしょう。そのほかに、キッチンが人目に触れやすい間取りなのか、お料理をどの程度するのか、日常的なお掃除・お手入れがどの程度できそうかなど、総合的に考えて選ぶとよいでしょう。
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