洗濯物の室内干しが向く場所は?

春なのに洗濯物を外に干せない、その理由とは

春になり、暖かくなってきて洗濯物もよく乾くようになってきました。ところがこれから暖かくなるにつれて、洗濯物の外干しがますますしにくくなる季節になります。

その原因が黄砂(こうさ)とPM2.5です。黄砂は春先になるとタクラマカン砂漠やゴビ砂漠など東アジアの砂漠から風に乗って日本にやってきて、春先、特に4月に多く観測されます。西日本だけでなく、関西や関東、北海道にも飛来します。

PM2.5は花粉よりも小さな粒子で、主にボイラーや焼却炉など煙を発生させる施設や、車の排気ガス、調理やストーブの使用など、家庭からも排出されます。黄砂にくっついて外国からも飛んでくるケースもあるそうです。いずれもこれから春先の4月にかけて飛来のピークを迎えます。

洗濯物の内干しでこの時期を乗り切る

黄砂やPM2.5は花粉よりも小さな粒で、吸い込むと肺の奥まで入りやすく、気管支喘息やアレルギー症状が悪化したり、脳こうそくを発症する恐れがあると言われています。その対策として「洗濯物を外に干さない」ということが大切になってくるというわけです。

マンションで内干しに向くスペースは

このように、一年のうち室内干しをする期間は長くなりましたが、洗濯物がいつまでも室内にある状態は避けたいですよね。そこで、まずは衣類が乾きやすい場所を見つけましょう。それはどこかというと「空気の流れがある場所」です。

空気の流れは空気の「出口」と「入口」の間にできます。マンションを例にすると、空気は居室の壁についているスリーブ(孔)から取り入れているケースが多く、排気口は洗面脱衣室やトイレの天井に設けてあるケースが多いです。常に空気が流れている「入口と出口を結んだその間」に洗濯物を干すことが、室内干しを早く乾かすコツになります。

さらにサーキュレーターを使い洗濯物に風を直接当てるようにすることで、乾くまでの時間が短くなります。サーキュレーターと似たものに扇風機がありますが、どちらかというとスポット的に風を送れるサーキュレータ―の方が、洗濯物を乾かすのに向いています。

室内干しスペースを作ってしまう

もう一つお勧めしたい対処法が、リフォームで室内干し専用スペースを作ってしまうことです。小さな空き部屋があればそこを利用します。壁もしくは天井に洗濯物を干せるようなパイプを渡し、一部にアイロンがけができる作業スペースや洗濯物収納をつくります。

専用スペースがあれば乾くまで時間がかかってもイライラすることがなく、次回使うまで干しっぱなしにすることもできます。花粉症の人がいるご家庭や、共働きで忙しいご家庭などにおススメしたいリフォームです。


井上恵子

井上恵子住まいのアトリエ 井上一級建築士事務所主宰

投稿者プロフィール

一級建築士・インテリアプランナー。大手建設会社の設計部に約15年間勤務し、主にマンションの設計・工事監理を担当。独立後はマンションの性能や品質、間取り、子育てマンションなどを中心に多数の記事をWeb、新聞などに執筆。情報総合サイトAll About公式ガイド。マンション購入セミナーの講師なども行う。女性目線を大切に、みなさんの安心・安全な住まい選びのお手伝いをサポートしていきたいと考えています。著書に「住宅リフォーム計画」(共著、学芸出版社)「大震災・大災害に強い家づくり、家選び」(朝日新聞出版社)など。

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