徒歩○○分を鵜呑みにすると、後悔するかも

 

住まい選びの時に気になる、駅やバス停から「徒歩○○分」という表現。

この分数(ふんすう)は、分速80メートルで歩いた道路の距離であるといった算出方法や、そこには信号の待ち時間などの要素は含まれないということなど、詳細は「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」で定められているのですが、特にマンションなどの集合住宅に住まわれる方にとって、さらに盲点となりやすいポイントがあります。

 

団地の場合は「最も駅から近い地点」

例えば団地から駅までの距離を計算する場合、その駅から最も近い団地内の地点を起点とするということなので、もしそれがマンションのエントランスではなかった場合、余分の距離が含まれます。

その建物が大きければ大きいほど、「最も近い地点」とエントランスの間に距離が発生するということですね。

 

高層階(10階以上)のお部屋

仮にその「最も近い地点」がマンションのエントランスだったとしても、そもそもそこから部屋までの所要時間を考慮に入れ忘れてしまうと大変です。

玄関扉を開けてからマンションのエントランスまでの所要時間は、住んでいる階で異なりますよね。上層階になればなるほど、そしてエレベーターから距離があるほど、その移動に掛かる時間が多くなります。特に朝の忙しい時間帯は、エレベーターが混み合うことも想定できます。1分の場合もあれば3分の場合もあります。何かのトラブルがあれば、簡単に5分という時間が過ぎ去ります。

一戸建ての場合は「駅から最も近い地点」と玄関の間にはそれほど距離はありませんし、玄関を入ればそこはもう家の中ですから、「徒歩○○分」という表現である程度読むことができますね。

 

もちろん信号待ちや坂道要素も考慮に入れて

信号待ちの時間や坂道要素は、法的表記には含まれていません。それらの不確定要素は、自分で確かめてみないと分かりません。

チラシに書かれている「徒歩○○分」で、「わ、駅から近い!」と安易に結論してしまうと、後悔してしまうことも。交差点が多かったら? 坂道が思ったよりも激しかったら?

駅やバス停から「5分」と表記されていたとしても、実際には自宅の玄関から計ったら10分になることだってあるわけです。最終的には時間の読みは大きく外れます。

 

時間に間に合うにはやはり余裕をしっかり持たないといけない、ということは分かっています。でも少なくともマンションを選択する場合には、表記される「徒歩○○分」に、プラスアルファの計算を現地で実測するなどして、詳細を確かめておきたいものですね。

 


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ilodolist編集部

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