買ってから後悔しないマンションの選び方・共用部編

 

多くの人にとって住宅は一生の中でもっとも高価な買い物です。多少無理をしてでもいいものを買いたいという人もいるではないでしょうか。とはいえ、管理費、修繕積立金など購入後も毎月一定のコストがかかるのが、マンション。実はこのような共用部分のランニングコストは物件によってかなり違います。どのようなところに気を付ければ、費用対効果の高いマンションを選ぶことができるのでしょうか?

 

1.管理費

マンションで生活するうえで避けて通れないのが管理費です。首都圏の場合の目安は1㎡当たり月額180円から200円。例えば70㎡の物件なら、約1万4000円です。これ以上の金額のマンションならその理由を業者に確認し、納得できなければ他の物件を探した方がいいかもしれません。

また、共用部分の中に温泉やスポーツジム、バーなど、自分にとって必要のない施設の管理費用が含まれていれば、結局無駄な出費となります。

 

2.修繕積立金

国土交通省の「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」によると、新築マンションの当初設定額は70㎡の部屋で平均7006円/月です(1㎡当たり約95円)。なお、同省の調べでは、修繕工事の実施時に積立金が足りず、一時金の徴収や金融機関からの借り入れを行った割合は、約21%もありました。

このことから同省は、毎月の積立金の目安を1㎡当たり200円前後としています。つまり、上で述べた管理費の相場とほぼ同水準になります。修繕積立金が管理費に比べて明らかに安い場合には、将来、積立金が大幅に増額する可能性を覚悟したうえで、資金計画を立てた方が無難です。

 

3.駐車場

駐車場のタイプに注意しましょう。マンションの駐車場には、大きく「自走式」と「機械式・タワー式」があります。後者の場合、メンテナンスや設備更新の費用がかさむため、管理費や修繕積立金も割高になりがちです。選ぶなら、自走式の駐車場がおすすめです。

また、機械式の場合には、サイズや高さの制限があったり、場所によってはクルマを出すのに相当の時間がかかることもあり、その点の注意も必要です。

なお、以前は住戸数に対して100%に近い附置率を有するマンションが魅力でした。しかしながら、昨今のクルマ離れの傾向から、マンションの駐車場にも空き区画が目立ち始めています。

駐車場使用料は、管理費や修繕積立金の一部に充てられるので、稼働率が下がると管理費等の値上げを余儀なくされるリスクも頭に入れておきましょう。

 

4.ペアガラスのサッシ

厚いコンクリートに囲まれたマンションは、構造上高い断熱・遮熱性能を持っています。しかし、サッシのガラス部は別。特にシングルガラスでは、夏季の高層階の南側は灼熱となります。一方で、ペアガラスは断熱・遮熱性が高く、冷暖房費の節約につながります。またさらに結露を防ぐというメリットもあります。

マンションのサッシ部は共用部分となるため、後から交換するのは管理組合の承認をもらうなど面倒です。最初からペアガラスサッシの物件を選ぶことをおすすめします。

 

以上のような点に注意し、できるだけランニングコストを抑えつつ、快適な生活がおくれるマンションを選びたいものです。

 


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椎名 前太
住宅ジャーナリスト・宅地建物取引主任者。雑誌の広告営業やキャリアカウンセラーとして大学講師など複数の職業を経験。在職中に自宅を建築し、大満足したことから「多くの人にこの充実感を味わってほしい!」と住宅ジャーナリストに転身。「消費者目線」と「キャリアカウンセラースキル」を活かし、法律・税制関係でも中学生がわかるように書くのが得意。出版に関わった住宅関連の書籍は10冊以上。ブログ「こだわりの注文住宅比較」は月間約15万ページビュー。

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