高経年マンションほど照明灯をLED化していない!?

当社が今年コンサルティングした物件では、築40年を超える高経年マンションが2件ありました。

 

驚いたことに、その2物件とも照明灯のLED化はもちろんのこと、照明器具の交換すらまだしていませんでした。

 

照明器具の更新は、長期修繕計画では築20年目で実施するよう想定しているのが一般的です。

 

築40年超ということは、すでにその更新周期を2回分経過していることになります。

 

都内にある築47年目のマンション(48戸)では、電気料金の削減余地を査定するため、以下の3つの施策を検討しました。

(1)電子ブレーカーの導入

(2)照明灯のLED化

(3)新電力への切り替え

 

その結果、この3つを同時に実施した場合、電気料金の削減効果が年間52万円弱もあることがわかりました。

 

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「LED化」と「電子ブレーカー」には初期導入費(253万円)がかかりますが、上記削減効果で5年弱で回収することができます。

 

夜間のみの点灯であればLED電球は10年持ちますし、電子ブレーカーもメーカー保証が10年付くので、やって損をすることはありません。

さらに、このマンションが所在する区の「地球温暖化防止設備導入助成制度」を活用した場合には、「直管型LED照明器具」の導入に伴う工事費用の一部助成(上限20万円)が受けられることがわかりました。

 

<参考記事>

yonaoshi-honpo.hatenablog.com

 

この補助金を受けられた場合は、回収期間を4.5年まで短縮できます

 

ちなみに、このマンションの財政状況をチェックしたところ、

一般会計収支については、ほぼ収支トントンで年間剰余金は残らない状況でした。

 

今後もマンション保険や消費税といった諸経費の負担増が避けられない中で、賢くコスト削減できる手段があるにもかかわらず、まったく「手付かず」の状態にあるのはもったいないとしか言いようがありません。

 

長年このマンションに携わっている管理会社は、管理組合のベネフィットになる提案をしていないわけです。

 

ちなみに、マンション保険についても、代理店でもある管理会社は高経年を理由に(保険料が割高な)1年契約しかできないと説明していました。

 

しかしながら、他社では保険料の割引を受けられる長期契約(5年)を締結できるため、保険料も下げられることがわかったため、当社の提案で代理店を含めて変更してもらいました。

 

当事者の組合役員には見えづらいのでしょうが、「管理会社にお任せ」タイプの管理組合の機会費用は相当大きいものがあると思います。

 

「あれ、何かおかしいな?」と感じたら、

専門家のセカンド・オピニオンを求めることが大切です。

 

<参考記事>

 

yonaoshi-honpo.hatenablog.com

 

yonaoshi-honpo.hatenablog.com

 

 

yonaoshi-honpo.hatenablog.com

 

 

yonaoshi-honpo.hatenablog.com

 

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村上 智史

村上 智史

株式会社マンション管理見直し本舗代表取締役・All About マンション管理士ガイド。早稲田大学卒業後、三井不動産に入社。土地オーナーとの共同事業、ビル賃貸事業、Jリート(不動産投資信託)の立ち上げに従事した後2013年3月退職。2013年5月 『あなたの資産を守る!マンション管理見直しの極意』(自由国民社刊)を上梓。無関心な住人の多いマンション管理組合が潜在的に抱えるリスクを解消し、長期にわたって資産価値を維持できるソリューションを提供することで、「豊かなマンションライフ」の実現を目指しています。

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