マンション管理業界の人手不足とコストアップは深刻だ!

先般、都心の某タワーマンションのコンサルティングを受託したこともあり、コンシェルジュ派遣会社を訪問して、業界の雇用環境についてヒヤリングしてきました。

 

私:「最近、特に管理人を採用するのに苦労していると聞いていますが、実際いかがでしょう?」

 

コ:「その通りです。時給1,000円では応募自体が少なく、なかなか採用できません。」

 

私:「コンシェルジュですと、今時給はどれくらいですか?」

 

コ:「都心のコンビニでは時給1,200円で募集しているので、それと同じくらいです。人手不足のため、業界は異なれど人材の奪い合いになっているのが現状です。」

 

私:「直接原価で1,200円ということは、会社経費等を加えるとどれくらいで受託しないといけないのでしょう?」

 

コ:「採用コストのほか、社会保険、交通費、教育研修費等もかかるので、時給換算で1,800円以上になりますね。」

 

私:「それは厳しいですね。その水準で管理会社から仕事が取れますか?」

 

コ:「やはり新規の受託は厳しいです。ただ、マンションによっては物販・サービスの店舗売上の一部を歩合でもらえるところもあるので、それでなんとか帳尻を合わせているケースもあります。」

 

コ:「既存の受託物件でもジリジリ人件費が上昇しているので、値上げを要望していますが、当然ながらなかなか応じてもらえません。採算的には、正直言って辞めさせてもらいたい現場もあります。」

 

コ:「とにかく今は人材確保が難しいので、新規はあまり積極的に受託していません。諸事情により受託した場合は、正社員を派遣しています。」

 

私:「正社員を派遣するんですか?」

 

コ:「入社時に一通り研修を受けて現場経験もある社員がいますので、必要に応じて彼らを派遣しています。」

「新規の採用難への対応だけでなく、派遣した社員に突然辞められたりすることも少なくないので、そのカバーをしています。正社員なのでクォリティが安定していてクレームが発生しにくいのと、追加の人件費負担が発生しないというメリットがあります。」

 

うーん、ここまでシビアな状況だったとは・・。

まさに、百聞は一見にしかず。

 

都心は、人手不足とタワマンやホテルの建設ラッシュによる求人増に伴って労務コストの上昇傾向が顕著のようです。

 

こうした状況も十分踏まえつつ、慎重にコンサルティングを進めないといけないと感じました・・・。

 

<参考記事>

 

yonaoshi-honpo.hatenablog.com

 

yonaoshi-honpo.hatenablog.com


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村上 智史

村上 智史

株式会社マンション管理見直し本舗代表取締役・All About マンション管理士ガイド。早稲田大学卒業後、三井不動産に入社。土地オーナーとの共同事業、ビル賃貸事業、Jリート(不動産投資信託)の立ち上げに従事した後2013年3月退職。2013年5月 『あなたの資産を守る!マンション管理見直しの極意』(自由国民社刊)を上梓。無関心な住人の多いマンション管理組合が潜在的に抱えるリスクを解消し、長期にわたって資産価値を維持できるソリューションを提供することで、「豊かなマンションライフ」の実現を目指しています。

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