マンション管理組合に管理会社のリプレイスを勧めたワケ
2025/02/10
竣工前の新築マンションを購入したけど、まだまだ工事中の建物はシートに包まれている状態…。
そんな中、最近ニュースを賑わしているマンションの品質問題を耳にすると、購入したマンションがしっかり造られているか不安にさせられませんか? もしかしたら、あなたの購入したマンションにも該当するかも…。
一度不安になってしまうと頭から離れないもの。建築現場の中に入っていって自分の目でしっかりチェックしたいというのが本音かも知れません。
たとえ実際に見ても分からない素人さんでも、自分の目で確認したいという人はいます。私の現場にも「マンションを購入した者ですけど、中を見せて下さい」と来られる人が現実にいらっしゃいます。
でも、私はいつもお断りしています。それは「建築現場が危険」だから。
特に完成間近な現場は、一見危険そうには見えないかも知れませんが、工事をしている以上どこかに危険は潜んでいます。万が一、あなたに怪我でもさせてしまったら取り返しが付かない。だから、いつもお断りさせて頂いているんです。
ただ、断られた人の、何とも言えない表情を見ながら「気持ちはすっごく分かる。自分が逆の立場だったら絶対に見たい」と心のなかで呟いています。
さて、外からしか工事現場が見えないからと言ってマンションの内覧会まで指をくわえて見ているのは非常にもったいないですよね。
そこで、今回は工事中の建物の外からでもある程度マンションの品質管理の具合をチェックできるポイントについてお伝えしていきます。
まずは、私が新入社員の頃に教えてもらった、今でも実践している所長の言葉から。
自分の机の廻りを綺麗にしろ。自分の机も管理できない奴に仕事はできない。
次は、事務所を綺麗にしろ。事務所くらいの小さなスペースが管理できない奴が大きな現場を管理できるはずがない。
新入社員の頃は事務所を綺麗にしていないといつも所長に怒られていました。時間が経つにつれて廻りが少しずつ見えてくるようになっていったのです。
とはいえ、一般人は現場事務所も見ることが出来ないから、そこをチェックをしたくてもできない…というのも事実。
でも、まだ続きがあります。
現場も同じだぞ。長い経験上間違いなく言えることは…
現場の作業スペースが片付いている現場は建物の中の通路もきちんと片付いている
建物の中の通路が片付いている現場は建物の外のスペースも整理整頓されている
建物の外が整理整頓されている現場は足場のシートや仮囲い(工事現場の周りの塀)、現場のゲート(入り口)が必ず綺麗である。
だから、いちいち現場の中を見て回らなくてもどんな仕事ぶりかは十分わかる。
つまり、「足場のシート」「仮囲い」「ゲートの周辺」が綺麗に管理され整理整頓されているということは、逆を追っていくと「作業スペースが片付いている」ということになります。
つまり、品質管理に言えることとして、まずは「整理整頓が肝心」ということ。
建築現場は、毎日めまぐるしく変化しているのが現状です。昨日まで左官屋さんが作業していたスペースで今日は内装屋さんが作業をしている、なんてことは日常茶飯事。
めまぐるしく変化していく建築現場を整理整頓し続けていくということは、「管理能力」が無いと到底無理なのです。
物が溢れかえっている作業スペースでは作業員さんの本来の能力を出すことが出来ません。だから品質管理において「整理整頓が肝心」なのです。
つまり、工事中に新築マンションの出来栄えを予想できるポイントとは、「足場のシート」「仮囲い」「ゲートの周辺」がきちんと管理されている状態であるかどうかをチェックすること。ここから建物の中の出来栄えの予想が出来るというわけです。
しかし、1つだけ注意点が。建築現場を1度見るだけで判断しないことです。「たまたま綺麗」なのか? 「いつも綺麗」なのか? そこをあなたの目できちんと見分けて頂きたいのです。
何を基準に「管理されている」状態と言えるかは、あなたが「綺麗」と感じるかどうかで判断して頂いてOK。
もしも期待ハズレだった場合は、内覧会の時にしっかり「チェック」してほしいですね。
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